【034】

進路先への興味。

進路指導。

先生と教室でふたりきりッ。


さっきから
私の成績表と
にらめっこしては

先生が
深い溜息をついていてッ。


「…この成績じゃ
就職もできないだろうな」


先生の眉間のシワが
その深刻さを
充分以上に物語っていたッ。


「今は私立なら
定員割れしてる短大が
結構あるから」


4年制の体育大じゃなく

スポーツ系の
クラブ活動が盛んな

女子短大なんかは
どうだ?、って

先生が妥協案を
突きつけてくるッ。


「受験する学科だが

例えば
保健・体育の他なら

勉強の中で
何が一番興味がある?」


その現実と空気の
あまりの重たさにッ


「…文房具?」


ちょっとその場を
和ませてみたかっただけ
なのにッ。


「…専門学校の
デザイン科でも
受けてみるか…」


…先生ッ。

お願いだから
笑ってくださいッ。





とことんトーコッ☆【034】

≪〜完〜≫



この作品をお読みになった
感想をお寄せください。


下記の感想の中から
ひとつ選び

【いいね!】ボタンを押すと

お楽しみスペシャル画像が
ご覧戴けます。


絵柄は予告なく
気まぐれに更新されます。



特に感想はありません。
次の話も期待しています!
今回の話は特にお気に入りです!