【035】

ママの代理には…。

保護者面談があるコトを

パパやママに
どうやって切り出そう。


「おまえはどこまで
父さんや母さんに
辱めを受けさせれば
気が済むんだッ」

先生の赤訂正が入った
私の無謀な進路希望票に

「もっとオノレを知れッ」

面談は
ひとりで受けろ、って

セイってば呆れ顔でッ。


だけど

「保護者が来ないと
先生がウチに
電話を掛けてくるし」


「保護者はどうした?、と
尋ねられたら

父は仕事の都合で。

母は自分のカラダが
あめ玉になってしまった、と
言い張って
聞かないんです。

とでも、言い訳してろ」

なんてッ!


「ママのアタマが
おかしくなっちゃった
みたいなコト、言ってッ

先生が本気にしたら
どうするのッ」

ウチの担任には
そういうジョークは
通じませんッ。


「先生が困った顔をしたら

実は今日は
母もいっしょに
ここに来てるんです、って

こうして見せてやればいい」


セイが
自分の舌をベロン、と出して

舐めていたあめ玉を
私に見せる。


「ママ、先生に
ご挨拶して、って

おまえが
あめ玉に話し掛ければ

先生だって
充分、納得するハズだ」


ママじゃなくッ

私のアタマを
ますます
疑われてしまいますッ。


「ママ達と私ッ
どっちが大切ッ!?」

「お前はそこまで
アタマが悪かったのか」


セイが
私の口の中に

甘〜いあめ玉を押し入れた。





とことんトーコッ☆【035】

≪〜完〜≫



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