【036】
眠っている間に!?
昨夜
セイが私の部屋に
忍び込んできた。
部活で疲れていたから
「今日はダメッ。
お願いだから寝かせて」と
布団を剥ごうとしていたセイを
思いっきりベッドから
蹴り出したトコロまでは
覚えているのだが…。
朝は
いっつも不機嫌なセイが
今朝は
起きてきた私の顔を
何度も、何度もチラ見しては
ニコニコ、ニコニコしていてッ。
「何も言わなくていい。
お前の言いたいコトは
顔に書いてある」
ってッ
セイのこの機嫌のよさッ。
…まさかッ、だよねッ!?
「トーコ。アナタ
きっと、昨夜、寝てる間に
セイにヤられたのよ!」
「!!!!」
ママがいきなり
核心に迫る発言をしてッ
私は真っ赤な顔で
洗面所に逃げ込んだッ。
「ずいぶん大胆に
セイにヤられたモノだな」
通りがかったパパまでもが
私のオデコを
ペシャン、と叩いて。
ほら、鏡を見てみろ、と
笑いながら
洗面所を出て行ったけど。
「あ…ッ!!!」
私の顔にマジックで
「…【ダイスキ】って
書いてあるッ」
とことんトーコッ☆【036】
≪〜完〜≫
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