【040】
焦げた言い訳。
今日はママが
ボランティアに行っていて
帰りが遅くなる、とかで
ママが作り置きしてくれた
カレーを
セイとふたりで
食べるコトになったッ。
「私がサラダを用意するから
セイはカレーの鍋を温めて!」
「…大丈夫か〜」
セイがカレーの鍋をかき回す。
「生ハムは忘れるなよッ」
「チーズを抜いたら
俺は食べないぞッ」
「プチトマトはヘタを取って
半分に切れよッ」
「ドレッシングはしっかり
振ってからかけるんだぞッ」
「……」
うるさい、うるさいッ。
セイの位置からは
サラダを作る私の手元は
見えないハズなのにッ。
「…セイ。
何か焦げ臭いんだけど」
「え?、あ、わああッ!!!」
カレーの鍋を掛けていた
レンジの火が強すぎて
あっという間に
ススのニオイのついた
苦いカレーに
なってしまったッ。
「おまえがノロノロ
サラダを作ってるからだッ」
…セイは自分のミスを
絶対に認めようとはしない
ヤツで。
「よそ見してるセイが
悪いんでしょッ」
アタマにくるコトも
確かに多いんだけどッ。
「お前の顔ばかり
見つめてしまう俺の
いったいどこが
悪いというんだッ!!!」
…そ〜ゆ〜セリフを
サラリと言ってしまうセイは
やっぱり
ズルイと思いますッ。
とことんトーコッ☆【040】
≪〜完〜≫
この作品をお読みになった
感想をお寄せください。
下記の感想の中から
ひとつ選び
【いいね!】ボタンを押すと
お楽しみスペシャル画像が
ご覧戴けます。
絵柄は予告なく
気まぐれに更新されます。