【042】

不眠症の楽しみ。

研究レポートの提出の為
ここ1週間程
徹夜続きだったセイ。


「何だかカラダが
眠り方を
忘れてしまったみたいでさ」


眠る時間は
たっぷりあるのに
眠れない。


かといって
何かをする体力も
残っていない。


起きているコトが
苦痛だ、と

今度は不眠症に
苦しんでいる。


「トーコなら

この苦しみから
俺を救ってくれそうな
気がするんだ」


セイにそんな風に
哀願されると

邪険にも出来なくて


さっきからずっと

セイのベッドの中で
添い寝して
あげているんだけど。


「腕の中に私がいたら

気になって

余計眠れなく
なるんじゃない?」


「わかってないな」


私を抱きしめながら

セイが
ちいさく笑う。



「眠れなくても

起きてるコトが楽しくなる」





とことんトーコッ☆【042】

≪〜完〜≫



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