【044】

食べたくなる枝豆。

冷凍の枝豆を
さやつきのまま塩ゆでする。

パパの晩酌のビールの
おつまみに出す前に

「ちょっとだけ
つまみ食いしちゃおうかなッ」


だけど。

ぷにッ。

枝豆をさやから出した
その瞬間。

ぱくッ。

セイが
横から顔を出してきて

手も使わずに枝豆を
私より先に
食べてしまったッ。


「食べたいなら
横着しないで
自分でさやから出して
食べなさいよッ」


「…別に食べるつもりは
なかったんだが」


「だったら私の枝豆ッ!
盗らないでくれるッ!?」


「だってさ。

その枝豆が
さやから
恥ずかしげに顔を出す瞬間の
マヌケさってば

何だかトーコを
彷彿とさせるんだよ」


むむむむむッ。

…セイの目から見た私って
こんなカンジなのか、って

ぷに。

さやから枝豆を
出してみる。


ぱく。

「セイってば
また食べたッ!!!」


「しょうがないだろ。

食べたくなるくらい
かわいい姿なんだからッ!!」





とことんトーコッ☆【044】

≪〜完〜≫



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