【051】

答えの配分。

明日は夏休みの登校日。

追試組のミニテストが
待っているッ。

テスト範囲は
夏休みの宿題の中の
前半の数ページだとは
わかっているのに。

英語だけは
間に合わなくてッ。


「お前のトコの英語教師は
ホント、等分・等間隔が
好きなヤツだな〜」

セイが仕方なく
過去の英語のテストを
見返して
傾向と対策を
考えてくれているのだが。

「ヤマ、かけられそう?」

「ヤマをかけても
トーコのアタマじゃ
あと数時間で
覚えきれないだろう」

…そりゃまあ
そうですけれどッ。

「お前のアタマを
フル稼働しても
せいぜい
15点がいいトコロだろう」

確かにッ。

「だけど
幸い英語は三択問題」

この際、答えは全部
【1】で統一しろ、って

セイが
机の上に過去のテストを
投げ出したッ。


「私を見放すのッッ!?」

「…この英語教師の
性格からいっても

【1】【2】【3】の
答えの配分を
同じにしているハズだから」

全部【1】なら
33点は取れるから
安心しろ、って

セイは笑いながら
私の部屋を出て行ったけどッ。


「……」

それが本当だとしたら

真面目に勉強して
今まで受けてきたテストの
15点が

とっても空しく思われますッ。






とことんトーコッ☆【051】

≪〜完〜≫



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