【006】
パパに贈るブックカバー。
読書家のパパに贈る
プレゼントは
父の日も誕生日も
昇進祝いも
我が家では、みんな
ブックカバーと決まっていた。
各々がブックカバーに
メッセージを入れたり
絵を描いたり
刺繍したり
趣向を凝らして
パパに
プレゼントしてきたのだが。
今年の父の日も
腕が鳴るッ。
なのにッ。
「トーコは毎年
デコり過ぎなんだよ。
いつも、こ〜んなにカバーが
分厚くなっちゃってさ」
使う方の立場も考えて
デザインしろよ、って
セイってば
余計なお世話だッ。
「去年のだって、ほらッ!
こうして、ちゃんと
愛用してくれてるからッ」
リビングに
置きっ放しになっていた
パパの読みかけの本を
私はセイに見せつけたッ。
「その本のタイトルに
ふさわしいと
父さんが思ったから、だろ」
「本のタイトルって…」
【子育ての失敗】
…パパッ。
深い意味はないよねッ。
とことんトーコッ☆【006】
≪〜完〜≫
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