【060】
流れ星にお願い。
ロマンティックな夏の夜。
デートの帰り道
セイとふたりで
星空の下を歩く。
「あ、流れ星ッ!」
流れ星を見たら
ココロの中で願いゴトを
3回唱えれば叶うんだよね。
流れゆくお星さまに
私は必死でお願いしたッ。
ああ〜。だけど。
「流れ終わる前に
3回も繰り返すなんて
絶対に無理だよねッ」
「そうか?
俺、ちゃんと3回
言い終えたけど」
「…セイは
何てお願いしたの?」
「たぶんトーコと同じコト」
このしあわせが
永久に続きますように、と
セイが私の肩を抱き寄せて
オデコにひとつ
キスをする。
…もう少し胸がおおきく
なりますように、って
お願いしたとは
口が裂けても
言えなくなったッ。
とことんトーコッ☆【060】
≪〜完〜≫
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