【067】

パパの為のお弁当。

明日はママが朝早くから
お出掛けするので

ママの代わりに
パパのお弁当作りを
買って出るッ。


「パパって
どんなモノが好物だったかな」

人間も食べ物も
好き嫌いしないパパ。


「好き嫌いが多いのも
考えモノだけど…」

好き嫌いがない、って
ゆ〜うのも

選択の範囲が広すぎて
献立が立てにくい。


「今夜のうちに
仕込みをして
おきたいんだけど…」

肝心のメニューが
決まらないッ。


「父さんが
恥ずかしくなるような
オトメな弁当はやめろよな」

「わかってるよッ」


小舅みたいにコマゴマと
セイが
うるさく口出ししてくるッ。


「ニンジンなんて
馬のエサだろッ!

あああああ〜!!!

コンニャクなんて
手にして
何をする気だッッ!

あッ!!!

ゴボウなんて
繊維の多い食材を
選ぶなよなッ!」


…セイの好みで作っていたら

離乳食みたいなお弁当に
なってしまうッ。


「これは
パパのお弁当だからッ!

セイは関係ないんだからねッ」


私はうっとおしいセイを
キッチンから
追い出そうとした。


「…俺のトーコが
作る弁当だぞ…!!!」


本当にお前は
俺に味見をさせない気か、と

そんな切ない顔で
迫られてもッ。


「……」

私はとっても困りますッ。





とことんトーコッ☆【067】

≪〜完〜≫



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