【068】
ヒザの年齢。
営業の仕事で
靴のカカトが
すぐに減っちゃうくらい
毎日、たくさんの距離を
歩き回っているパパ。
「やっぱり年には
勝てないよな」
左ヒザに強い痛みがある、と
パパが珍しく弱音を吐いて。
「父さんはまだまだ
老け込む年じゃないだろ」
セイが丹念に
パパのヒザ回りを
マッサージしている。
「そうよ!
右のヒザだって
左のヒザと
同じ年齢なんだから!」
年のせいだと言うのなら
右のヒザも
痛くなるハズだ、って
ママが
パパの後頭部に
負けないくらいの
輝く笑顔で
今日も力強く
励ましておりましたッ。
とことんトーコッ☆【068】
≪〜完〜≫
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