【072】

コンビニで年齢詐称?

「あ、ママ、これもッ!」

コンビニで
いつも読んでいる雑誌の
最新号を見つけて

レジ前に並んでいたママの
買い物カゴの中に放り込むと

「おじょうちゃん。
滑り込みセーフだね」

店員さんが笑いながら
レジを打ち出した。


…ママの背中から
どんよりとしたオーラが
立ち込めていてッ。

「…ママッ。雑誌代なら
ちゃんと自分で払うからねッ」

「……」

「変な雑誌じゃないから
大丈夫だよッ、ママッ」

「……」

いったい何が
ママの機嫌をここまで
損ねてしまったのかッ。


私に答えるコトもなく
精算が終わると
さっさとひとりで
コンビニを出てしまったママを

私は必死で追いかけるッ。


「ママってばッ!」

「…ママ、ママって
人前で気安く
呼ばないでちょうだいッ!」

ママ…?

「コンビニはレジを打つときに

お客さんの推定年齢を
店員さんが入力するのにッ」

こんなおおきな子に
”ママ”なんて
呼ばれちゃったら

「いくら若く見えていたって
店員さんも
三十代後半のキーを押すしか
なくなってしまうじゃないッ!」


…ママ。





とことんトーコッ☆【072】

≪〜完〜≫



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