【083】
上から目線?
最近できた
和菓子屋さん。
「タドコロさんが
お店の場所を
知りたがっているんだけど」
あの辺りは
店が入り組んでいて
説明しにくくて、と
ママが困っていたから。
正直言って
あんまり気が乗らなかったけど
「…地図
書いてあげてもいいよ」
申し出たのにッ。
そんな私に
「書いてあげてもいい、なんて
ずいぶん
上から目線なモノ言いだな」
セイがすかさず
ツッコミを入れてくるッ。
「だってさ!
タドコロさんって
自分が方向音痴なのを
棚に上げて
道に迷ったら
地図が悪いんだ、って
私に文句言うんだもんッ」
「お前の
”方向音痴のクセに”って
ヒトをバカにした不遜な態度が
バカ丁寧すぎる地図から
読み取れたんじゃないのか」
むむむむむッ。
ヒトに親切にして
文句を言われる
筋合いなどありませんッ。
なのにッ!
「言われてみれば
セイの言う通りだわ」
なんてッ!!!
私の書きかけの地図を
覗き込んでいたママが
セイの言うコトに同意してッ。
「トーコが書いている地図は
確かに
上から見下ろしてるわね」
…地図なんてッ
誰が書いても
間違いなく
上から見た図になるかと
思われますッ。
とことんトーコッ☆【083】
≪〜完〜≫
この作品をお読みになった
感想をお寄せください。
下記の感想の中から
ひとつ選び
【いいね!】ボタンを押すと
お楽しみスペシャル画像が
ご覧戴けます。
絵柄は予告なく
気まぐれに更新されます。