【086】
掌サイズのセイ?
夢の中。
掌サイズのちいさなセイが
大量に出現し
潰されそうになって
目が覚めたッ。
「ちいさいセイが
いっぱい出てくるなんて
さぞかし可愛かったでしょう」
ママは笑っているけれどッ。
「とんでもないッ!」
負けず嫌いのセイ同士が
私の上で
権力闘争を繰り広げててッ。
「うっとおしいったら
ありゃしない…ッ!」
「何がうっとおしい、って?」
「……」
ゆっくり寝てればいいのに
眉間にシワを蓄えながら
今日も変わらず
私の起床に合わせて
セイが起きてくるッ。
「トーコ、お前。
朝からエラく元気だけど
ちゃんと昨夜は
宿題を終えてから
寝たんだろうな」
時間割は間違えてないか?
ハンカチは持ったのか?
「……」
セイはひとりでも
充〜分ッ
うっとおしいですからッ。
とことんトーコッ☆【086】
≪〜完〜≫
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