【088】

鈴虫の鳴き声で。

ご近所の
うるさい目覚まし時計。

朝5時に鳴り始めて
大音量で5分は
鳴り続けていたッ。


「トーコってば
窓を閉めずに眠ってたの?」

窓を閉めて眠っていた
ママ達は

目覚ましの大音量には
気づかなかったみたいだけど。


「昨夜は鈴虫の鳴く声が
心地よかったからね」

セイが通りすがりに

ママと私の会話に
入ってくる。


「セイも
ベランダを開けたまま
眠ってたの?」

「残念ながら
目覚ましの音には
気づかなかったけど」

私のアタマをクシャリ、して

笑顔を残して
セイは自分の部屋へと
消えていった。


…別々の部屋で眠っていても

同じ鈴虫の鳴き声で
眠りについていたなんて

何だか
ちょっとドキドキする。






とことんトーコッ☆【088】

≪〜完〜≫



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