【097】
熱唱の評価。
クラスメイトの誕生日に
みんなで久々に
カラオケに行く約束をした。
音楽番組で
最新の曲もチェックして
振りつけもバッチリだッ。
「アンコール、アンコール!」
パパとママに乗せられて
リビングで私は
テレビのリモコンをマイクに
ノリノリで熱唱するッ。
そんな中
痛いくらいの視線を感じて
振り返ると
自分の部屋で
パソコンをいじっていたハズの
セイが
冷蔵庫から
ミネラルウォーターを
取り出しながら
切ない目で
こっちを見ていてッ。
「…わかってる。
何も聴かなかったコトに
するから」
なんてッ
嫌味いっぱいッ
苦笑しながら
自分の部屋へと
戻っていってッッ!!!
「かわいくないッ」
ヒトのヤル気に
水を差さずには
いられないのかッ。
「私の歌ッ!
あそこまで言われる程
酷くはなかったよねッ!?」
同意を求める私に
パパとママが
お互い顔を見合わせてッ。
「…振りとか
パパは本物のアムちゃんかと
思っちゃったぞ!」
「そうよ!
元気があって
とてもよかったわ!」
…それは
どういう意味ですかッ。
とことんトーコッ☆【097】
≪〜完〜≫
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