【230】

町内会のイベントで
ママがマイクを
握るコトになった。

セイが考えてくれた
町内会のご挨拶。

「ああ、ダメッ。
やっぱり覚えられないわッ」

ママがアタマを抱えてるッ。

「もっと短い文章に
ならないモノかしら」

試験前の我が姿と重なった。

「ママ。
たった３行の文章
じゃないッ！

いまどき
保育園児でも覚えるよッ」

叱咤激励ッ。

自分を励ますように
ママにエールを送るけど。


「そうなのね。
最近の保育園児も
大変よね…」

「……」
「……」


この親にしてこの子あり。

セイの目が
そう言っていた…。





とことんトーコッ☆【230】

≪〜完〜≫