【232】
混ぜるという行為。
テレビで得たマメ知識。
「砂糖やミルクを
入れるときはねッ
一方向に切るように
混ぜた方が
キレイに早く効率的に
混ざるんだよッ」
コーヒーを淹れているセイに
私は自慢げに
知識を披露したッ。
「そんなの
所作が美しくないだろ」
なんてッ
ああ言えばこう言うからッ。
「そんなコトないッ!
上品に混ぜられるよッ」
私は砂糖とスプーンを
用意するッ。
「…それに俺
コーヒーに砂糖なんて
入れないし」
なんてッ
かわいくないッ!
カシャカシャカシャッ!
「トーコ、お前。
コーヒーが飛び散ってるぞ」
カシャカシャカシャシャッ!
そうよッ!
「早くキレイに
混ざればいいって
もんじゃないんだよねッ」
混ぜるという行為には
感情を伝えると言う
重要な役目をも担っていた。
とことんトーコッ☆【232】
≪〜完〜≫
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