【240】

未来の履歴書。

10年前。
私が小学1年生の時に
学校で書いた
“未来の履歴書”が

小学校の当時の
担任の先生から
送られてきた。


「将来の自分の姿を想像して
年表を書くと言うヤツだろ?」

セイが私の手から履歴書を
興味本位に
取り上げようとして

「絶対に見せないもんねッ」

ふたり
取っ組み合いになるッ。


「あらあら。
小学1年生のときの
夢なんだから

恥ずかしがらなくても
いいのに」


「トーコのコトだ。

どうせ
モデルとか歌手とか
アイドルとか

そんなトコだろうけどな」


「小学生って
何を思い描いても
許されるから

いいわよねえ」


「……」

ママとセイが
勝手なコトを
思い描いていますけどッ。


「何、何〜。
幼いトーコが想像した
20年後の自分の姿は〜♪」

「あッ」

セイが私を押さえつけ
履歴書を取り上げたッ。


私の履歴書に目を通し

「……」

絶句するセイから

「どうしたの?
どんなおおきな夢を
書いていたの?」

ママが履歴書を
受け取ってッ。


「20年後の自分の姿。

…道路で
旗を持ってるヒト?」


ママが切なそうに

小学1年生だった私の
輝く未来予想図を

読み上げる…。





とことんトーコッ☆【240】

≪〜完〜≫



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