【276】
狙われていたリボン。
ケンちゃんが珍しく
髪の毛にピンクのリボンを
つけているッ。
「ケンちゃんも
そんな乙女チックな髪飾り
持ってたんだ…」
「まあ、付き合い程度にな」
「もしかして
この魔法少女のぬり絵も
ケンちゃんのッ!?」
「まあ、たしなむ程度だ」
…セイにそっくりな
生意気すぎる受け答えッ。
「ケンちゃんって
何でもセイのマネするから」
ママが微笑ましそうに
ケンちゃんを見つめていてッ
「ケンちゃんに尊敬されて
セイも
マンザラでもないみたい。
今もケンちゃんの為に
オモチャを制作中なのよ」
「えッ」
振り返ると
セイが割り箸で
ゴム鉄砲を完成させ
ピンクのリボンに
照準をあわせていた…。
とことんトーコッ☆【276】
≪〜完〜≫
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