【289】
オトコの夜のお楽しみ。
忙しいセイに
かまって貰いたくて
ケンちゃんが家から
貢物を持ってきたらしい。
「オトコなんだから
好きなんだろ?
オンナどもには
ナイショだからなッ」
セイの部屋から
聞えてくる
ケンちゃんのささやき声。
「セイ。ケンちゃんから
何を貰ったの?」
「夜が楽しみになるモノ」
ダケンのクセに
気の利いたモノ
持ってくるじゃないか、って
セイの不敵な笑いに
何だかとってもヤな予感ッ。
「まさかッ
ケンちゃんってば
夫婦の寝室から
勝手に持ち出しちゃった
とか…?」
「と、言うより
ダンナの大事なコレクション
だったかもな〜」
ってッ!
「そんなの貰っちゃったら
よくないでしょおおお」
「別にかまわないだろ?
ダケンっ家
金、余ってるし」
そういう問題ッ!?
「楽しむなら
おひとりでどうぞッ!
私は明日の朝
早いんだからッ!」
「そうさせて貰うかな」
セイは意味深な笑みを残し
ひとりエッチ宣言をして
自分の部屋に戻っていった。
「…ごっくんッ」
今夜は
さっさと寝てしまおうッ。
私が深い眠りに着いた頃。
「ふふん。
気持ちよかったら
声を上げてもいいぞ
トーコ」
セイの監視下の元
夜行性のカブトムシが
私のパジャマの中を
這いまわるッ。
とことんトーコッ☆【289】
≪〜完〜≫
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