【291】
大卒の実力。
ピザの歴史から
美味しい焼き方まで
懇切丁寧に教えてくれる
【ピザ大学】という
イベントに
ナンノとふたり参加した。
「最終学歴、ピザ大学♪」
3時間で大学を
卒業させて貰えるなんて
いい時代に
なったわよね、って
ママのジョークは
どこかジョークに
聞えないッ。
「よくこんな出来で
卒業させて貰えたよな」
冷えたピザを
セイが口に運んでてッ
「俺だったら
お前みたいな生徒
簡単に
卒業させたりしないがな」
などなどなどッ
文句を言いながら
あっという間にご完食ッ。
「このマズさは追試モノだ」
明日から毎日ピザを焼いて
俺に提出するコト、ってッ!
「ピザが毎日食べたいのなら
素直に
そう言えばいいじゃないッ」
「美味いピザを焼けば
1度で済むコトだろう」
むむむむむううううッ。
「美味しいピザを
焼いてやろうじゃ
ないですかッ」
セイの“大好きなモノ”と
私の“愛情”を込めた
とっておきの美味しいピザ!
意気込む私の横で
「なんてったって
ピザ大学の卒業証書に
宅配ピザの割引チケットと
いう
強い味方がついてるから
楽勝だわよ〜!」
今こそ、大卒の力を
みせつけてやりなさい、って
ママが割引チケットを
卒業証書から
切り抜いていた…。
とことんトーコッ☆【291】
≪〜完〜≫
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