【293】
美味しい食べさせ方。
セイが冷蔵庫の中から
当然のように
私のアイスを
取り出していたもんだから
「それッ!
ちゃんと【トーコ】って
名前ッ書いてあるからッ」
私は猛烈に抗議した。
パパもママも
家にいないからって
今日のセイは
いつにも増して図々しいッ。
「ああ。お前のアイスだから
もちろん
お前にも食わせてやるよ」
じっとりと、その長い舌で
アイスのフタを舐め上げ
近づいてくるッ!!!
「ただし、どう食わせるかは
俺が決めるけどな」
獲物を追い詰めたセイの目が
妖しく光りッ
「あはッ…?」
私の額に汗が滲んだッ。
とことんトーコッ☆【293】
≪〜完〜≫
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