【306】
環境大臣になったなら。
環境大臣になったつもりで
所信表明ッ。
他のクラスメイトと
被ったら無効だ、なんて
先生は悪魔だと思うッ。
「国民全てのベランダに
ゴーヤのカーテンの設置を
義務付けます、ってのは
ダメかなあ」
リビングで
アタマを悩ませていると
「そんなの
税金の無駄遣いよね」
ママがリアルなツッコミを
入れてきたッ。
「みんなが考えつきそうな
平凡すぎるアイデアだしな」
私のオデコに
セイの容赦ない×マークッ。
「そ〜ゆ〜セイこそッ!
先生が度肝を抜くような
斬新なエコのアイデアとか
何か持ってないのかなッ?」
「俺が考えたって
すぐにバレるに決まってる」
「…それはマズイけどッ」
「じゃあ!
これからは
チラシの裏を利用して
お札は全部、私が手書きで
作ります!、ってのは
どうかしら?」
「…ママッ」
そんなエコ対策って
ありなんですかッ。
「環境大臣自らが
偽札づくり…!!!」
セイが
ふたつ折りになって
笑っててッ
「ね?
とっても
トーコっぽいわよね?」
ママに同意を求められ
「確かに、ね」
隣りで新聞を読んでいた
パパも苦笑いッ。
「……」
もしも私が
環境大臣になったなら。
【失礼な口を全て塞いで
心地いい環境作りに
努めますッ!】
とことんトーコッ☆【306】
≪〜完〜≫
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