【308】

答えはミートウー?

ダイニングテーブルの上には
ケアレスミスだらけの
痛すぎる英語の答案用紙ッ。

「あれ程、怒らないって
セイが約束したから
正直に見せたのにッ」

「俺は、おおきな声で
意見を言っているだけだ!」

「“バカトーコ”のどこが
意見なんだかなッ」

おおきな声で威圧する
セイから逃れるように

私がママの背中に
助けを求めると

「そうよね。
トーコが主張しているように
トーコがおバカさんなのは
“周知の事実”であって
“セイの個人的意見”では
ないわね」

なんてッ!

緊迫していた空気を止めて
私をその場に残し
ママは無情に去ってゆくッ。


「…毎度、毎度の
ケアレスミス!

こういう結果ばっか
見せられると

俺の言ってるコトって
いつもお前の中を
素通りしてるんじゃないかと
疑いたくもなっちまう」

私の目の前で
セイがチカラなく
ちいさな溜息をついていて

…胸が痛んだ。


「…セイの気持ちなんて
コトバにしなくても

充分すぎるくらい
伝わってるんだからッ」

「……」

「私の答えはいつだって
ミートウーよ!」

“me too”
“私も同じ気持ちだよ”。


「…meat woo?
肉、口説く?」


「……」
「……」

毎度、毎度の
ケアレスミスッ。


「気持ちが伝わってるのなら
…問題はないじゃない?」





とことんトーコッ☆【308】

≪〜完〜≫



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