【316】
疲労の原因。
漢字の小テストが返却された。
【×専問】
【○専門】
「専門の“門”の中には
口はいらないと
何度言ったら覚えるんだ!」
いつものように
セイ先生さまのお小言を
頂戴するッ。
だって“門”だと何となく
字のバランスが悪いから
「ついッ
芸術家としての自分を
押さえられなかったんです」
「……」
セイが言い訳する私に
冷ややかな眼差しを向け
「…お前と話してると
マジ疲れるワ」
溜息をつきながら
テーブルに突っ伏した。
「やだなあ、セイ。
そのセリフは
別れを意識した異性に
対して吐くコトバだよ!」
私のヘラヘラ笑顔に
「…いつになったら
俺のこの疲労感は
抜けるんだろうな〜あ?」
私に向けられたセイの目が
怖すぎですッ。
「あらあらあら。
大丈夫なの?
いつまでも
疲れが抜けないなんて
内臓疾患かもしれないわよ」
通りすがりのママが
さりげなく
その場の空気を
変えていく…。
とことんトーコッ☆【316】
≪〜完〜≫
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