【317】
絆創膏なんて要らない。
大根おろしを摩っていたら
「痛ッ」
うっかり指を滑らせて
スプラッタッ。
「あ〜あ。お前
自分を摩り下ろして
どうすんだよ〜」
「お餅が焼ける前に、って
セイが急かしたり
するからじゃないッ」
絆創膏を取りに
リビングに行こうとする
私のセーターの首根っこを
指で引っ掛け
私の行く手を
阻もうとするッ。
「大袈裟なヤツだな。
絆創膏なんて要らないだろ」
なんてッ。
「そんなにしてまで
早くお餅が食べたいのッ!」
「そんなの
ナメときゃ治るって!」
「!!」
…私の指ッ。
アナタが
ナメちゃうんですねッ。
とことんトーコッ☆【317】
≪〜完〜≫
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