【334】
ああ言えばこう言う。
「トーコなんぞに
批判される内閣なんて
日本も世も末だな」
国会中継をテレビで見ていて
思ったコトを
口にしただけなのにッ。
「それって
どういう意味かなッ!?」
おバカな私には
政治をあれこれ言う
権利もないと
セイは
言いたいのだろうかッ。
「意味が分からないなら
ヒトに訊く前に辞書を引け」
「辞書なんか引かなくても
悪口だってのは
雰囲気でわかるからッ」
「立派なこった」
「どういう意味ッ!?」
「辞書を引けば?」
「辞書なんか引かなくても
悪口だってわかるって
言ってるじゃないッ!」
「へええ。お前の辞書には
“立派”は悪口として
書かれているのかあ」
むううううッ!
「ヒトの揚げ足ばっか取って
楽しいのかなッ」
「どちらかと言えば
お前から
足を開いてくれる方が
好みだけどな」
…ああ言えばこう言うッ。
「……」
「……」
睨むオンナ。
ニヤけるオトコ。
牽制し合うふたりのバックで
政治家達のヤジが
今日も元気に響いていた。
とことんトーコッ☆【334】
≪〜完〜≫
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