【355】

これ、どうしたの?

学校のプール開放日ッ。

男子も一緒なのに
あのセイが黙って
家を出してくれるなんて。

「…ヤリでも
降るんじゃないだろうか」


不安におびえながら
プールに浸かっていると

「これ、どうしたの?」

私の背中に
クラスメイトの指の感触。

「蚊に食われたの?
あちこち赤くなってるよ」

「!!!」


セイのバカッ!


「キスマーク!

見えるトコロには
絶対につけないで、って
あれほど言ったのにッ!」


「だから
お前の見えるトコロには
つけてないけれど?」


家で私の帰りを待っていた
確信犯が

ニヤリ、笑った。





とことんトーコッ☆【355】

≪〜完〜≫



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