【371】
知りたがり。
ケンちゃんと
オモチャを片付けていたら
お昼のドラマで
いきなり濃厚なラブシーンが
始まって
私は慌ててテレビを消した。
「今のオトコは
あの淫乱オンナに
何をしようと
してたんだッ!?」
好奇心旺盛なケンちゃんが
絡み合う男女の続きを
知りたがり
私からテレビのリモコンを
奪おうとしたので
「ケンちゃんッ
戦隊のビデオ観よッか?」
私は笑顔で対処する。
「トーコッ。キサマッ
何を隠そうとしているッ!」
「べッ、別に…」
「ウソをつけ!
キサマは
この先
ふたりの身の上に起こる
イケない“ナニカ”を
イマジネイト
しているんだろうッ?」
「……」
性に異常な興味を示す
この幼女ッ。
戦隊ヒーローの武器を
私の喉元に突きつけた。
見開いたおおきな目を
こちらに向けて
「何故、答えないッ」
ドス声で私を威嚇する。
「……」
「……」
沈黙に
私の額から大粒の汗が
吹き出した。
「…トーコ、キサマ
もしかして…ッ!!!」
「……」
「なんらかの圧力で
発言が
禁じられているのかッ」
「……」
エロ幼女は武器を手にして
いつしか
ヒーローの顔になっていた。
のにッ!!!
「そんなトコロに
武器をつきつけても
トーコは素直に
声をあげないぞ」
セイが横から
しゃしゃり出て
幼女から武器を取り上げる。
「トーコおねいちゃんの
弱い部分はココだから」
「ぁ」
とことんトーコッ☆【371】
≪〜完〜≫
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