【379】

トーコの正体。

ケンちゃんのお供で
ひさびさの動物園ッ。


「やっぱりパンダって
可愛いよねッ。

定期入れとか
欲しいんだけど

お土産コーナーに
置いてないかなあ〜?」


「……」


「うわあ。
つぶらな目が
なんてキュート!

象さんのボタンとか
あったら
絶対ッ可愛いよねえ?」


「……」


「あ、ほらッ
ライオンさん!!

カッコいいッ!

Tシャツとか、マジで
作っちゃおうかなあ」


秋のやわらかな日差し

心地よい風に

いつになく
ハイテンションな
私の横で


「…ズズズズズ」

ケンちゃんが
不機嫌そうに
ストローでジュースを
イッキ呑みした。


「…トーコってさあ」


「ん?」


「定期入れは
ないのか、だの

ボタンで欲しい、だの
Tシャツにしたい、だの

お前はどうしてそう
気に入った動物を
片っ端から
身につけたがるんだ?」


「え」


「もしかして、お前
山姥の仲間なのか?」





とことんトーコッ☆【379】

≪〜完〜≫



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