【384】
将来に役立つ。
数学の因数分解ッ
見事に意味がわからないッ。
「こんなコト出来て
将来何の役に立つのか
世の中のオトナみんなに
ただしたいッ」
勉強机の上
アタマを抱える私を
冷ややかに見下ろしながら
「こんなコトも出来ない
お前は
将来何の役に立つのか、と
言い返されるのが
オチだと思うがな」
セイが教科書で
私のアタマを
コツン、と小突いた。
「セイなんかッ
そうやって意地悪ばっかり
言ってればッ」
「お〜お。
開き直るってか?」
セイが
突っ伏してる私の両耳を
引っ張ってくるから。
「セイのお嫁さんとして
将来、役に立てば
いいんでしょッ」
居直る私に
セイの反撃の手が止まる
年の暮れ。
とことんトーコッ☆【384】
≪〜完〜≫
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