【389】

競技会の予選まで
日が無くなって

「もうすぐ期末試験に
入っちゃうし

やっぱり難易度を
ひとつ下げようか」

焦りをみせる
新体操部のコーチから
技の変更を相談され

「大丈夫ですよ！
やらせてください！」

「技の成功率だって
あがってきたトコじゃ
ないですか！」

私とナンノが
チカラ強く盛り上げる。


「私達の辞書に
“不可能”の３文字は
ありませんからッ！」

胸を張る私とナンノに

「おいおい！

３文字とも
小学校で習う漢字だぞ！？」

「……」
「……」

「主力選手２人が追試で
部活どころじゃ
なくなったら…！」

ホント、勘弁して欲しい、と

コーチがさらに
不安をおおきくしていた。





とことんトーコッ☆【389】

≪〜完〜≫