【390】
セイ、愛を伝える3歳児。
セイ、愛を伝える3歳児。
今日も大好きなトーコちゃんに
その目が釘づけになっていた。
「トーコちゃん、知ってる?
四つ葉のクローバーの小葉は
希望・誠実・愛情・幸運を
象徴しているんだって」
シロツメクサの花の香り
オトコは
オンナへの溢れる想いを
伝えたい衝動に
駆られていた。
「花言葉は“Be mine”」
“私のモノに
なってください”
オトコは跪き
真っ白な花畑の中
花冠を作るオンナの為に
時間を掛けて集めた
両手いっぱいの四つ葉を
勇気を出して差し出した。
「セイちゃんってばッ
葉っぱなんか摘んできてッ
バッカじゃないのッ。
花冠にするシロツメクサは
どうしたのよッ。
ホントッ
使えないんだからッ!」
「……」
セイ、まだまだ3歳児。
今日も愛しいオンナの嘆息に
ナミダする…。
とことんトーコッ☆【390】
≪〜完〜≫
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