【397】
何かしました?
いつも寝起きの悪いセイが
「トーコッ!」
いつになく
苛立ちをみせながら
私の姿を探してるッ。
「…トーコ
アナタまた
何かやらかしちゃったの?」
ママが
自分の背後に隠れる私の
お尻を、足で小突いた。
「知らないよお」
身に覚えがあるかと
言われれば
あるような、ないような。
いったい私の何が
セイの逆鱗に触れた、と
言うのかッ。
「あ、こんなトコロに
隠れてやがったッ」
セイに襟首を掴まれて
私は
キッチンからリビングへと
引きずり出される。
「ちょっと待って!
私がいったい何をしたって
言うのよッ!?」
セイは手首を切り替えし
首根っこを掴まれた
小動物状態の私を
自分の目の高さまで
持ち上げた。
「お前なあッ!」
セイの目が
怒りで真っ赤になっている。
「夢の中くらい
好き、って素直に
言えねえのかよッ!?」
とことんトーコッ☆【397】
≪〜完〜≫
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