ぷにぷにッ♂003


中間考査1週間前。

部活も禁止のこの期間。


ヒマを持て余し気味のセイが
つきっきりで
テスト勉強を見てくれていた。


今日も
セイが作ってくれた
テスト予想問題を

リビングで
私が解くのを
監視しているのだけれど。


…さっきから

飲み終えたコーラの
残った氷をカラカラと

セイがストローで
かき回す音が
耳触りでたまらない。


だいたい
オトコのクセに

家でコーラを飲むのに
ストローを
使っているコト自体

どうかと思う。


「もっと集中しろ」

「ひゃんッ」


ケアレスミスをする度に
セイがストローで

水滴を私の襟元から
Tシャツの中に落してきた。


「びしょびしょになるから
もお、止めてよ!」


「嫌なら
1度注意されたコトは
2度指摘されるな」


…サディストッ。


「何か言ったか?」

「な〜んにもッ」


ココロの中で
思っただけですッ。


「今度
つまらないミスしたら

氷を突っ込むぞ」


「……」