「勉強に集中しようよねッ」


Tシャツを掴んでいる
セイの腕を

私は足で
押しのけようとして


セイに寝技を掛けられる。


「ギブッ、ギブッ!」

床をバンバン叩いて
降伏の意思を示したのに


「何がギブじゃ」

ストローで顔に
生あたたかい息を
吹き掛けられた。


「気持ち悪い〜ッ」


「…おまえ、俺を
怒らせようと
挑発してるだろ」


滅相もございませんッ!!!



「この期に及んで
セイ様を
敵に回そうなんて〜」


「…俺もナメられたモノだな」


セイが左肘で
私の顔を
押さえつけるようにしながら

私の右肩の上に
体重を掛けてきて


つんつん。


「ひッ」

私の左胸の突起部分を
ストローで突っつき始めた。


「やめんかあああああ」

フリーになった左手で
セイの顔を押し返すと

落ちていた氷を

今度は
穿いていたジャージの
下腹部に詰め込んでくる。


「ぎょわええええええッッッ」



「…もっと色気のある声は
出せんのか」


セイが溜息混じりに

私の股間を
鷲掴みするようにして
氷を素肌に押しつけてきた。