「あ、トーコ。

キッチンにいる
ついでに

コーヒー淹れてよ」


…そういうのを
「ついで」って言うかッ。


「飲みたきゃ自分で
ど〜ぞッ」


私は冷蔵庫を開けて
コーラを取り出すと

プルトップに
指を掛けながら

冷蔵庫をヒザで閉めた。


「オンナノコなんだから
ちゃんと手で閉めなさい」


パパの思わぬ苦言に

「オンナだから

あ〜しちゃダメ
こ〜しなさいって
言ってるのって

パパって、古臭あ〜い!」

私の機嫌の悪さは
ピークになる。


「今の時代

オトコもオンナも
ないんだって

みんな言ってるよッ」


「例えば誰が?」


意地悪なセイが
私の発言に
ツッコミを入れてきた。


「誰って…」

そう言えば
誰がこんなの
言い出したんだろう。


「男女平等、ウーマンリブの
先駆けになった人物の名前を
ひとりも挙げられないくせに

エラそ〜に主張するな」


…エラそうなのは
どっちだいッ。


「だって!

テツオさんだって
言ってたもんねッ」


今の時代

オトコもオンナも
ないんだって


「確かに言ってたッ」

「……」

私の答えに
セイは思わず絶句して。


「…セイ。
テツオさんって誰だ?」


パパの問いかけに

優等生のセイの顔が
引きつった。


ふっふっふ。


ぷしゅッ。

今夜はコーラが
美味くなりそうだッ。





ぷにぷにッ♂004

≪〜完〜≫


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