セイの舌が
私の瞳をじっくりと
這い回って
私のカラダが
緊張する。
だけど。
「生臭い…ッ」
セイの眉間に
シワが寄ったと思ったら
「きゃッ!?」
私は
セイにTシャツを捲り上げられ
ゴシゴシと
顔をTシャツで擦られた。
「やめ、やめッ…!」
ブラが外に晒されて
恥ずかしいいいいいいッ!!
「…どうしてプレゼントした
下着をつけてないんだッ」
「あんな派手なの
Tシャツから透けて
みっともないもんッ」
私はセイの腕を
力いっぱい払いのける。
「買ったのにつけないなんて
金を捨てたのと同じだな」
一度着た服を
使い捨ててるアンタにだけは
言われたくないッ。
「まあ、いい。
今日のトコロは
母さんの退院に免じて
許してやるッ」
今度、外でエッチするときは
必ずつけてこいよ、って
セイってば
スタスタと
廊下を先に戻っていって。
「あれ?」
何かおかしいぞ。
いつの間にか
許しを乞うのが
私の方になっていて
立場が逆転されているッ!
「違うだろッ!!」
怒っているのは
私の方でッ!
テツオさんと
イチャついておいて
何もなかったかのように
開き直ってるその態度が
ますます
気に入らないッ!!
「謝っても
ぜッッたい
許さないんだからあッ!!」
叫んでも
すでにセイの姿は
そこにはなく…。
ああ、悔しいッ。
ああ、空しい。
今度生まれ変わったら
ずる賢いヤツだけは
好きになるのはやめようと
ココロに誓う私だった…。
ぷにぷにッ♂007
≪〜完〜≫
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