「何よッ」

「別に。感心してるだけ」


紅茶を3つに
コーヒーをひとつ

セイはママ達の待つ食卓に
運んでいった。


…何なんだッ。

言いたいコトがあるなら
言えばいいのにッ。


もしかしてッ。

また何か

私はマヌケなコトを
してしまって
いるのだろうかッ。


「……」

セイの思わせぶりな
その態度は

私の想像力をかき立てる。


ああ〜
ホントに何なんだああああ。


私は慎重に
残されたお皿とフォークを
食卓に運んだ。


誕生日でもないのに

カラフルなろうそくを
いっぱい立てて

ママがろうそくを吹き消して


「母さん、お勤め
御苦労さまでした〜!!」

セイが笑いを取っている。


…ママ達にばっかり
いい顔してさッ。


ぱちぱちぱち。

拍手する手も
ついつい
おつき合い程度に
なってしまった。


ケーキを
普通に4分割すれば
いいのに

セイってば

「おまえも
本当に食うのか?」


って

意地悪〜っく
私に確認なんぞしてきて


カンジ悪いッ。