…思い出したら

ぽつぽつ、と
赤い湿疹が現れてきて。


「トーコ?」

「かゆいよおおおおお!!」


私はカラダ中をかきむしる。


「おいッ、こら!
ツメでかくなッ」


何で今頃
湿疹なんか出してるんだ、って

セイが私の手を
取り押さえる。


「思い出させたのは
セイじゃないッ!!!!!」


ええ〜ん!

かゆいよおおおお!!!


セイが
冷たい濡れタオルを
ラップでくるんで持ってきて

赤いポツポツを
冷やして

かゆみを誤魔化そうと
してくれるけど。


「かゆい、よおおおおおお」

こんなの
生まれて初めての経験で。


「ほら、落ちつけよ。

発疹だってちょっとだろ」


セイが
ベッドの上に腰かけて

私を自分のヒザの上に
しっかり抱きしめる。


「大丈夫。

アレルギーって程の
もんじゃないよ」


セイが楽しそうに

私の顔に
たくさんのキスを送ってきて。


セイの手が

私のTシャツの中に
入ってきた。


「…パパ達が部屋にきたら
どうするの」


「そのときは、そのときさ」


…ふたりが
初めて結ばれたときも


セイは同じセリフで
余裕をかましていたけれど。


「トーコって

意外とデリケートな
カラダだったんだな」



濡れタオルの感触が

いつのまにか
冷たいセイの掌に
替わっていて。


気がつくとブラのホックが
ハズれていた。


「かゆみなんかすぐに
忘れさせてやるから」


ドキドキのスリルの中


私のカラダは
発疹が
目立たなくなるくらい


赤く色づこうとしていた。





ぷにぷにッ♂008

≪〜完〜≫


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