勿体つけるように

じらすように


ぷにぷに、ぷにぷに。


「もおおおおッ!!!」


気が変になりそうだッ。


「愛してるって
言って欲しければ

他のヒトとキスしたり
抱き合ったりするのは
やめてよねッ!!」


私はセイを
力いっぱい押し返した!


「…SEXならいいの?」

「そういう意味じゃないッ!」


だって


「本気で愛してるのなら
他のヒトなんか

目に入らないハズだもん」


「他のヤツが目に入るから

おまえのよさを
再確認できるんだろうが」


むッ。

「他のヒトと比較なんか
しないで欲しいッ!!」


「動物ならいいのか?」


バカにしてえええええ!!!


「あ、しまった。

入っちゃったよ」


え。

いやあああああ!!!


「赤ちゃんできたら
どうするのッ!!」

「ゴムならつけてるから
大丈夫だよ」


って

いつのまにッ!?


「な、リラックスしてやると
簡単に入るだろ?」


「リラックスなんか
してないもんッ!!!!!」



「ご要望通り
手早く済ませるから」


「そんな要望
出した覚えがないからッ」


安物のベッドが

きしきしと
派手に音を立てていた。