「シンスケ先輩から
トーコ先輩のコト

よろしく頼むって
アタマさげられちゃったから」


仲良くするしか
なかったんだって

そんな裏話
知りたくなかったあああああ。


信じてたのに。

信じてたのにッ。


ナンノとは
大親友にだって
なれるんじゃないかって
思ってたのにッ。


「ばっかだな〜」

セイが落ち込む私に
さらに追い打ちをかけてくる。


「何よッ」


元はと言えば

「アンタがシンスケを
惑わしたりするから!」


「誰が誰を惑わせたって?」


テーブルから顔をあげると


私の顔のすぐ傍に
セイの顔があって


「うおッ!?」


…心臓が止まるかと思った。



「顔に時計の跡がついてる」

セイが親指で
くにくに、と
私の顔を擦り出した。


長いまつ毛。

「……」

美しさって罪だと思う。


「こら、何見とれてるんだよ」


「……」

自覚があるヤツは
特に、だッ。


セイは
びよ〜ん、って

私のホッペを
左右に引き伸ばして


「シンスケさんに
彼女をつくってやる
いいチャンスじゃない?」


なんて
のん気なコトを提案してくる。


上手くいけば

「そのナンノちゃんと
やらからも

感謝されるかもよ」


「…同性愛主義のヒトが
そう簡単に

嗜好を変えるとは
思えないけどッ」


「別にシンスケさんは
俺が好きなだけで

オトコが好きとは
限らないだろ?」


…そう言われれば
そうだけど。


「よくいるんだよな。

美しいって理由だけで
俺に想いを寄せてくるヤツ」


美術品か何かと
思ってるみたい、って。


自分で言ってしまう

セイ

アンタって…。



私は

また溜息を

ひとつ、つく。





ぷにぷにッ♂011

≪〜完〜≫


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