「回答欄を間違えて
ずらして答えを書かなければ

物理はギリギリ
40点だったもんねッ」


「…ケアレスミスを
自慢するな!」


セイが私の胸の先っぽを
ツネった。


うぎゃああああ!!!


「いったあああいッ」


「またノーブラで
フラフラ
俺の前に現れるからだ」


自分ちで
ノーブラで寛いでて
何が悪いッ。


「…ツネり返して
やろうかッ」


「どうぞ」


セイが私の手首を取って

自分のTシャツの中のソレを
直に触らせる。


「痛いコトも俺
結構、好き」


「セイの変態ッ!!!」


セイの腕を振り払おうと
必死に抵抗して


ガシャッ。


調理台の上の
実験道具達が
おおきく移動する。


「おいおい…。

研究室から
借りてきたヤツだから

乱暴に扱うなよ」


え。


「新しく
買ったヤツじゃないの?」


「まさか!
いくらすると思ってるんだ」


「…ちゃんと
洗ってるんだよね」


「当然だ!

いろんな細菌とか
ウィルスを入れてるんだ。

ちゃんと消毒してなきゃ
危ないだろうが?」


「…細菌?
ウィルス?」

「大便から採取して
培養したりするからな」


げッ!!!!


「うげえええええええッ」


思わず蛇口をヒネって
ウガイするッ!


「…研究室の
消毒済みのモノは

その辺に置きっ放しにしてる
皿なんかよりも

よっぽど衛生的だぞ」


「ウンコと
同じ入れモノなんて

精神的に耐えられないッ!!」


「…ふ〜ん」


私の雄叫びに

セイが冷やかな視線を
浴びせてきて


セイが
何を言わんとしているのか
考えるのもコワかった。