映画の中で

ふんどし姿に角刈りの
登場人物達が

いきなり絡み出して…。


「…これって」

もしかして…。


「オトコ同士のラブロマンス」


セイが
さらりと言いのける。


「!!!!!!!!!」


同性愛の
イケない愛の世界ッ。


しかもこれ


ラブロマンス
なんかじゃなくて

「ポルノ映画
じゃないかあああああ!!!」


「しーツ! 静かにッ」


セイに片手で口を押さえられ

私の視界は
セイのどアップで
塞がれる。


「俺たちは客じゃない」


トイレを借りに入って

間違えて
客席に紛れちゃった
だけだから、って。


そんな言い訳が
通じると思うのかッ!!


「ま、いいじゃないか。

せっかくなんだから
楽しんでいこうぜ」


「楽しめるワケ
ないでしょううううう!!!」


立ち上がろうとする
私の腕を

セイが力強く引っ張って。


「きゃ」

私の甲高い声が
客席に響いた。


「ほら、みんな
こっちを見てる」


「……」

セイとふたり
座席に深く倒れ込んで

息を止める。


「今、出て行ったら
目立つから

しばらく、このままで…」


私のカラダの上に
重なっていたセイが

そっと耳元にささやいた。


「……」


『うおッ、お、うおおお』


スピーカーから
聴こえてくる

野獣のような
オトコ達の喘ぎ声。


心臓が高鳴っているのは

セイの目がいつになく
怪しいせいなのか…。


私は自分を見失いそうに
なっていた。





ぷにぷにッ♂013

≪〜完〜≫


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