ぷにぷにッ♂015


「セイはいっつも
こんなトコロで

こんなコトしてるんだ?」


恥ずかしいやら
悔しいやらで

アタマが沸騰して
顔が真っ赤になっている
自覚はあった。


なのに

「何て答えて欲しいの?」


セイは
悠然と私のカラダを
弄んでいて。


「正直に答えればいいのッ」

うっすらと
ナミダが滲んでくる。


「…ときどき。
たまに。

求められたら、応える程度」


私の頬に自分の頬を
押し当てるようにして

セイが静かに回答した。


「映画館の窓口のヒトが
顔見知りみたいだったけど…」


「この世界、狭いからね。

いろんなトコロで
顔を合わせたりするよ」


…”この世界”って
何の世界だッ。


そう言い返したかったけど


カラダがセイの指使いに
反応して

思い通りにならなかった。


「学校のね
OBの紹介だったかな。

ここのオーナーと
知り合ったのは」


「学校のOBって…」


セイはあの名門校で
いったいどんな
学園生活を
送っていたのか。


ねずみ〜らんどの先生といい
乱交パーティーのコトといい

セイはあの名門校で

毎日どんな日常を
送っていたのか。


「勉強ばっかしていたような
ヤツらが

社会に出て

よりアブノーマルな刺激を
欲しがっても

不思議じゃないでしょ」


セイが私のアタマの中を
先読みする。


「…何もセイがッ」

そんな相手をするコトなんか
ないのに、って

言いたかったのに。


「…あの学校を選んだのは

両親の死の真相を知る為の
人脈が欲しかったから」


なんて

セイが言い出したり
したモノだから。


「……」

私は何も言えなくなった。


セイはズルイよ…。


「ホテル、行く?」

「……」


「それとも
ここでこのまま続ける?」


「…どっちも、やッ!!」

私は
前の座席の背もたれを
蹴り押して

セイに預けていた上半身を
隣りの席に逃がした。


「こら、逃げるな!」

「やだッ」


セイは
逃げようとする私の
ショートパンツの後ろを掴む。