「……」


昔から
変な価値観の持ち主だとは
思っていたけれど。


「ほらッ!

あそこに
トーコみたいな、おバカな魚ッ」


…あんなに入るのを
嫌がっていたクセにッ。


セイは私のアタマを
自分の方に引き寄せて


「ほらッ。

また一匹だけ
みょ〜な方向に泳いでてさッ。

なッ!?」


おまぬけなトコ
おまえにそっくりだろ?」


「……」

さっきから
口にしてるコトバは
ムカつくけれど。


セイが
力いっぱい引っ張った

私の髪の毛が生えていた

その部分を

どさくさに
紛れるようにして

セイは何度も何度も
撫でていて。


…素直に
謝れないのかなッ。


セイのその不器用さに

思わず
口の端も緩む。





ぷにぷにッ♂026

≪〜完〜≫


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