「好き」と
ひとつ伝える度に


ヒトは不安を

ひとつ募らせる。


自信家のセイを

こんなにも
臆病にさせているのは


紛れもなく
私のせいだって

もっと早くに
私は気づくべきで。


「キスしよっか、セイ」


夕暮れの電車の中。


アシカの”トーコちゃん”の
陰に隠れるようにして


私は何度も
自分からセイの唇を
求めた。


「…下手くそなキスだな」


意地悪なセイは

ぎこちない私のキスに
クレームをつけてくる。


「だけど

誰とするキスよりも
感じるよ」


なんて。

いったい
誰と比べているのやら。


「…バーカ」

どこまでも上から目線で

エラソーで。
面倒臭くて。


だけど
憎めないから

嫌になる。





ぷにぷにッ♂028

≪〜完〜≫


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