『ほら、トーコはさ
みんなに
気を遣ってばっかでさ。
全然、楽しむ余裕も
なかったじゃない?』
ケータイの向こうで
セイが笑ってる。
『だから、これは
トーコへのご褒美』
コンビニで買ったらしい
ガスボンベを持って
セイが植え込みから
姿を現した。
…セイってば
いつの間に
こんな風船なんか
買ってたんだろう。
私ってホント
セイのコト全然見てなくて。
見てあげてなくて。
なのに…。
風に吹かれていく
クラゲの大群達。
『見た?
なかなか壮観だっただろ?』
セイの明るい声が
私のカラダに沁み渡っていく。
「見たよ!
セイが
クラゲ達を見送ってる姿!
ちょっと
間抜けだったかなッ」
『どこ、見てんだよ〜ッ』
大好きな
大好きな私のセイ。
私、いつまでも
アナタだけを見つめてる。
ぷにぷにッ♂029
≪〜完〜≫
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
【ぷにぷにッ♂】は
これにて完結です。
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
次の連載は
【冬の森、眠らないキミ】と
なります。
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
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