「あ、じゃ、私も同じのを」
メニューを定員さんに
返そうとした私に
「トーコはコーラでしょ!」
ナンノの声がトンガッタ。
「あ、やっぱり
コーラにしてください」
ナンノの迫力に負けて
注文を変更する。
…1&;#44;200円の
100%オレンジジュース
ちょっと
飲んでみたかったん
だけど、な。
「…シンスケくんも
コーラ、大好きなんだって」
「あ、うん。そ〜だねッ」
私は冷静に
笑顔で答えてはいるけれど
何か嫌な話の展開だッ。
「シンスケくんが言うには
トーコもコーラ
大好きでさ、だって!」
「…うん?」
まさか。
「シンスケくんって
私といても
いっつも
トーコの話ばっかりしてさ」
おい。
「シンスケくんって
やっぱりトーコのコトが
好きなんじゃないかって
思うのよね」
って。
「あり得ないから!!!!!」
力いっぱい否定する。
「…どうして?」
「私の話ばかりするのは
ナンノとの
共通の話題だからだよ!」
私の断言に
ナンノは困った顔をして。
「…そっかなあ」
「そうだよ!!
シンスケはオンナノコと
つき合ったコトとかないんで
好きなオンナノコと
何を話せばいいのか
わからないんだよ!!!」
私は
さらにたたみ掛けた。
「…だから
シンスケくんは
部活の話とトーコの話しか
してくれないのか…」
「アイツ
恋に不器用なトコ
あるからね」
なんて
余計なひと言だったって
思っても
後悔先に立たずで。
「シンスケくんの
過去に好きだったコって
どんなタイプだったの?」
えッ。